2022/11/16【第18回】場所別カビのお掃除方法 ~じゅうたん~
フローリングの上にインテリアとして、じゅうたんやカーペットを敷いている方も多いのではないでしょうか。
じゅうたんの上は落ち着く反面、ほこりや髪の毛、裸足で歩いたりごろごろしたりしたときについてしまう皮脂が毛に絡みつき、不衛生になりやすい場所ですね。 こちらも飲み物をこぼしたり、空気中の湿気を吸ったり、カビの原因に…となることもあります。
また、畳やフローリングの上に敷いていることから通気性が悪くなり、カーペットの裏側にカビが発生する場合もあります。 では、生えてしまったカビはどうすればいいのか。その除去方法を紹介します。
じゅうたんのカビの除去
気付きにくく、気付いた時にはあっという間に床まで広がっており、後悔先に立たずの状態になってしまうのがじゅうたんのカビです。
じゅうたんに発生してしまったカビは、消毒用エタノールで落としていきます。
布消毒用エタノールを布などにつけて、軽くたたくようにカビを拭き取っていきます。 この時直接スプレーをしてしまうと、スプレーの勢いでカビの胞子が飛んでしまうので、面倒でも布に吹き付けてから取るようにします。
同じ理由で、掃除機で吸い取ることもNGです。 掃除機の排気から、カビの胞子が飛び散ってしまいます。
じゅうたんのカビ取りが終わった後には、カビ防止の観点から、さらにもう一度消毒用エタノールを全体にスプレーしておくと殺菌作用になります。 晴れているときはその後にしっかりと乾燥させるため、天日干しをするのも良いでしょう。
ジョイントマットのカビの除去
ジョイントマットとは、正方形をつないで使うタイプのマットで、赤ちゃん用のプレイグラウンドによく敷かれているものです。
赤ちゃんが万が一転んでしまっても、ジョイントマットのクッションでカバーしてくれますし、毛が短くすぐに掃除ができるのでダニも発生しづらく、便利ですよね。
ジョイントマットの素材は、コルクやEVA樹脂と呼ばれる弾力のあるものが主流です。
水に強い特性を持っていますが、かといって敷きっぱなしにしているとつなぎ目に汚れが溜まっていってしまいます。 コルクが素材のジョイントマットの場合は、水分をこぼした時にそのままにしておくと次第にコルクが吸ってしまいコルクの内部からカビが発生してしまうことがあります。 また、じゅうたんと同じく恐ろしいのが、ジョイントマットとフローリングの間には温度と湿気が溜まるので、カビの温床になり兼ねないことです。
どちらの場合も、普段からの使い方次第で、対策を打つことができます。
例えば、ジョイトマットの掃除は、敷きっぱなしのままで行わず、定期的にジョイントマットを剥がして掃除をするようにしましょう。
また、ジョイントマットの上にはじゅうたんなどを敷かないようにしましょう。 ここにもカビが生える原因になってしまいます。
ジョイントマットを洗ったあとは、完全に乾くまで敷かないようにします。 特にコルクは、見た目は乾いたように見えても、中にまだ水分が残っている場合がありますので、気をつけましょう。
ジョイントマットはよく使うところのため、中々頻繁には片付けにくいですが、布団やじゅうたんと同じように「敷きっぱなしは禁物」ということを覚えておきましょう。
フローリングのカビの除去
フローリング自体にもカビが生えることがあります。
フローリングの溝を伝って、気が付いたら広範囲にカビが伸びてしまうことも。気を付けたい場所ですね。
特に多いのが、フローリングとじゅうたんなどの敷物が面しているところです。 また、結露によってフローリングが濡れ、そこからカビが発生することもあります。
フローリングのカビの多くは、高い湿度や湿気が原因で発生するものがほとんどです。
結露はもちろんですが、食事の湯気や石油ファンヒーター、布団の寝汗などから湿度はどんどんカビにとって快適なものになります。 これに、食べかすや髪の毛、爪などのエサが加わり繁殖し始めます。
発生してしまったカビは、エタノールなどのアルコールで拭き取りましょう。
エタノールには殺菌作用もありますし、フローリングが脱色することがないので、便利に使えます。(ワックスの塗られたフローリングの場合はワックスが剥がれる可能性があるため注意が必要です。)
エタノールを水で10倍弱ほどに薄め、きれいな雑巾で、カビの色がなくなるまで拭き取りましょう。
どうしても取れない場合は、フローリングに塗ったワックスの下に生えている場合があります。 その場合はより強力な漂白剤で、ワックスをはいだ後に処理をするなどの特別な作業が必要になります。 この作業は家庭でやるには難易度が高く、フローリングを傷めてしまうこともあるので、どうしても取れないカビは、プロに相談することが無難です。
以上、敷物と床のカビの掃除についてでした。
実はフローリングまわりのカビは、普段の掃除と通気で、事前に対策を打つことができます。 ひどくなる前に、定期的な掃除でカビの温床をなくすようにしましょう。
第19回は食べ物に生えてしまったカビについてです。