2022/10/28【第6回】場所別カビのお掃除方法 ~お風呂編②~
前回に引き続き、お風呂の掃除についてです。
お風呂の主要な場所のお掃除をご紹介しましたが、まだまだカビの生えやすい部分が多くあります。 今回は、そんな見落としがちな場所のお掃除方法についてご紹介します。
ゴムパッキンのお掃除
カビ除去といえばこすることを選択しがちですが、ゴムにはこれは逆効果になります。
こすってしまうと、傷がついてしまい、そこに汚れや水分が溜まるとカビがより繁殖する原因になります。強くこすらないようにしましょう。
ゴムパッキンのしつこいカビの除去は、カビ取り剤を効果的に使って行いましょう。
基本的にはカビ取り剤を塗って数時間放置してからスポンジなどでやさしくこするとよいでしょう。しかし、それでも取れない時は、カビ取り剤を染み込ませたキッチンペーパーをゴムパッキンに沿って貼り付け、 ラップで密閉して数時間放置してから洗い流しましょう。
注意点として、ゴムパッキンから垂れたカビ取り剤はラップで密閉して放置する前に、しっかり拭き取ってください。しみになって残る場合があります。
排水溝のお掃除
排水栓を開けると、臭くてぬるぬるしたものが溜まっていることがありますね。
この正体は雑菌やカビです。石鹸カスやシャンプー・リンス・髪の毛などが養分となり発生してしまいます。
排水口のお掃除はまず、排水栓を開けて排水口に溜まったゴミや毛髪を取り除きます。
目皿やトラップについた汚れは、プラスチックの場合ならカビ取り剤をスプレーしてしばらく置いてから洗い流し、金属の場合なら風呂用洗剤を使用してスポンジや歯ブラシでやさしくこすり落としましょう。
このときに、臭いのもととなるパイプも掃除しましょう。パイプ用洗剤を排水口にかけて、しばらく置いて、その後しっかり洗い流します。
一週間に一度は、ここを掃除するようにしましょう。
その他小物のお掃除
シャンプー・コンディショナーボトル
シャンプーやコンディショナーは、使用した後にそのままにしておくと、液が流れてヌルヌルになっていることがありますよね。実はこれもカビの繁殖のもとになります。
ボトルの側面、下だけでなく、ノズルも定期的に洗剤で洗って乾かしましょう。
詰め替え式のシャンプーやコンディショナーを使っている方も多いと思いますが「継ぎ足し」ではなく使い切って、洗ってから詰め替えましょう。
カビが生えてしまったときは除去するのも良いですが、無理して使わず捨ててしまった方が良いこともあります。
洗面器・椅子・手桶
洗面器や椅子、手桶も黒くなっていることが多いですよね。黒くなっている個所はカビです。
小物類に、カビ取り剤をスプレーしてしばらく置いてから、スポンジでこすって汚れやカビを取り、水で洗い流しましょう。
洗面器の裏、椅子の裏なども忘れずに。細かいところは、歯ブラシを使うとうまく取れます。
風呂蓋
ここで意外と厄介なのが、蛇腹の風呂蓋です。でこぼこが多いのでカビや汚れが溜まりやすく、結果的にカビも発生しやすく取りにくいからです。
カビ取り剤または漂白剤をティッシュやキッチンペーパーにしみこませて、谷の部分全部につめ込みます。裏は凹凸がないので、カビ取り剤を吹きかけてスポンジで全体に塗ってから、しばらく放置します。
その後、専用ブラシや専用スポンジ(ギザギザになったスポンジ)でこすり、お湯で洗い流しましょう。
最後に
全てのお掃除が終わったら、綺麗な雑巾などを使って浴室全体の水分をふき取りましょう。
かつ、換気扇をつける、窓を開けるなどして風を通し浴室全体を乾燥させます。
これで、お風呂掃除は完璧です!
カビを防ぐには、高温多湿、養分が少ない状態にしておくことが第一です。
入浴後は掃除した後は必ず、お風呂全体にお湯を流した後、冷水をかけて湿気を抑えてから、換気扇をつけるか窓を開けて風を通し、お風呂全体を乾燥させるようにしましょう。風呂水を溜めたままにしておくことは極力避けましょう。
また、小物類は水気のある床面等に置かない技も効果的です。
例えば、浴室上部に突っ張り棒を固定し、S字フックをいくつかぶら下げて、そこに手桶や洗面器の端、掃除ブラシ等をかけるなどすると、カビ発生の確率がぐっと下がります。
次回は、お風呂に隣接するため湿気がこもりやすい、洗面所の掃除についてご紹介します。