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2022/10/23【第3回】家庭に生えるカビと健康被害

日本は高温多湿な気候が特徴です。カビの生育には温度と湿度が関係しているため、特に梅雨時や夏場はカビが繁殖しやすい季節になってしまいます。
カビが生えているのは、見るだけで嫌なものですよね。
しかし、それだけではなく、カビは体に及ぼす怖い影響もあるのです。
体が弱っていて、抵抗力がない時には要注意です!

 

カビによる健康被害

 

カビが引き起こす健康被害には、大きく次の3つがあります。


1. アレルギー疾患
アレルギーとは、体を守ろうとする自己防衛反応です。
私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物が入ってきたときでも、その働きを止める「免疫」という仕組みが備わっています。
ところが、この免疫機能が過剰に反応した結果、鼻炎や目のかゆみ、皮膚の炎症などの形で現れるのが「アレルギー」です。
<アレルギー疾患の代表例>
・夏型過敏性肺炎
・気管支喘息
・アレルギー性鼻炎
・アトピー性皮膚炎

 

2. 感染症
感染症とは、ウイルスや細菌に感染することで発症する病気のことです。
体内に異物が入ってきたとしても、病原体に対して抵抗できるだけの強さがあれば感染症にはなりませんが、体が弱っているときには感染を許し、感染症を発症してしまうこともあります。
<感染症の代表例>
・肺アスペルギルス症
・クリプトコッカス症
・水虫、たむし、しらくも

 

3. カビ中毒
中毒とは、体内に毒性を持つ物質が入ることで、身体の機能や代謝に障害が生じる事です。カビには毒素を作り出す種類のものが存在し、その毒素によって引き起こされる中毒症状があります。
<疾患の代表例>
・食中毒

 

健康に被害を及ぼす代表的なカビとその発生場所

上に挙げた被害を引き起こしてしまうカビについて、紹介していきます。

 

1. アレルギー疾患を引き起こしてしまうカビ
・トリコスポロン
夏型過敏性肺炎という病気を引き起こします。このカビを繰り返し吸い込むと発熱、咳、呼吸困難などが起こります。カビの胞子が3~10ミクロンと極めて小さいため、肺の中まで吸い込まれやすく、肺炎を引き起こす事もあります。

このカビは、日当たりや風通しが悪く、湿気の多い場所で発生しやすいです。
特に台所、洗面所などで発生しやすく、マットや畳、寝具などにも注意が必要です。
エアコンの内部にも発生する事があります。

 

・アルテルナリア
気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎を引き起こします。このカビは軽く空気中に舞い上がりやすい一方、粒子が他のカビに比べ大きいため、鼻や喉に留まって炎症を起こしてしまうことが多いです。このカビは別名ススカビと言い、家庭では浴室や台所の水回りなど湿気の多い場所や壁の塗装面に多く発生します。

 

2. 感染症を引き起こしてしまうカビ
・アスペルギルス
アスペルギルスというカビには多くの種類があり、その一部の種類のカビが原因で、肺アスペルギルス症を引き起こします。気管支に疾患のある方や、病気などで免疫力が著しく低下している方、過去に肺結核などを患い病変部分に空洞ができている方に対し、呼吸器に被害を及ぼしてしまいます。咳や胸痛、発熱、ひどいときには呼吸困難が起きることがあります。
このカビは空中、土中、いたるところに存在します。

 

・クリプトコックス・ネオフォルマンス
免疫力が低下しているときに発症の可能性があり、発症すると頭痛、嘔吐、発熱といった髄膜炎の症状や、咳、胸痛といった肺症状を引き起こすことがあります。
このカビは主に鳥の糞や腐敗した植物に生息しています。
「ハトにエサをあげないでください」と駅や公園で貼り紙を見かけることがありますが、実はフンによる健康被害を引き起こさないようにするためが大きな理由です。

 

・白癬菌
水虫、たむし、しらくもを引き起こしてしまうカビです。感染した場所が足ならば水虫、背中ならばたむし、頭ならばしらくもと違った名前で呼ばれますが、すべて同じ白癬菌によるものです。普通、このカビは人間の全身のあらゆる箇所に生息しており、健康な状態であれば感染症を引き起こすことはありません。
ただし、免疫が低下してしまっている場合は菌に対する抵抗力が弱まってしまうため、菌が繁殖し、角質層まで侵入してしまうと感染という形になってしまいます。
靴の中が蒸れると水虫になりやすいというのも、カビが増殖する条件が揃ってカビ菌が繁殖しやすくなってしまうためです。

 

3. カビが作る毒素
・アフラトキシン
穀類やナッツ類、とうもろこし類に寄生するカビが作り出す毒素です。
カビ毒に汚染された食物を食べると腹痛や下痢、吐き気や嘔吐などの症状が引き起こされます。
また、この毒に汚染された飼料を乳牛が食べた場合、牛乳やその加工品までもが汚染されてしまうことになります。
農林水産省では、このアフラトキシンによる中毒を防ぐため、米のカビ汚染防止のための管理ガイドラインを制定しています。

 

健康被害の原因は、カビそのものだけでない!

カビによる健康被害をあげてまいりましたが、カビによる健康被害の原因はカビそのものだけにとどまりません。
家中どこにでもいるダニも、カビを餌にして繁殖し、アレルギー、喘息、皮膚炎、結膜炎などを引き起こす原因となるのです。
カビが繁殖しやすいのは高温多湿な夏や梅雨時なので、その時期にカビを餌にするダニも繁殖しやすくなります。
また、「冬は寒く乾燥しているので繁殖しないのでは?」と思ったとしてもそうではなく、今は住宅の気密性や断熱性が高く、加湿器を使うと湿度が上がり、カビ発生、ひいてはダニ繁殖の原因になってしまいます。ダニ繁殖を防ぐためにも、カビが発生しにくい環境を作ることが大事なのですね。

 

しかしカビ予防をしていてもカビが発生してしまうことはあります。
では、カビが生えてしまったらどうすればよいのか?次の回から紹介していきたいと思います。
第4回は、「カビのお掃除方法~基本編~」です。

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