2022/11/02【第9回】場所別カビのお掃除方法 ~トイレ~
これまでご家庭の場所別に分けて、カビのお掃除方法を紹介してきました。
今回は「トイレ」のお掃除方法をご紹介します。
トイレもお風呂や洗面所同様に意外とカビの発生しやすい場所です。カビが増殖する前にこまめなお掃除を心掛けましょう。
便器のお掃除
便器の汚れといえば真っ先に「黒ずみ」が思い浮かぶのではないでしょうか。
便器のお掃除をしても、しばらくするとまた黒ずんだ汚れが付着してしまいます。この黒ずみ汚れの原因は、カビと雑菌が合わさったものです。さらに、洗浄水の水垢や、尿に含まれる成分が固着してできる尿石が、この黒ずみを頑固な汚れに変えてしまいます。
便器の汚れを簡単に落とすには、毎日こまめにお掃除することが一番です。
洗浄水が溜まっている場所のカビと雑菌が合わさった黒ずみはブラシでこするだけで落ちますし、飛び散った尿などもトイレットペーパーにトイレ用の中性洗剤を吹き付けて拭き取るだけで簡単にきれいになります。トイレットペーパーはそのまま流せますしとても簡単です。
とはいえ、毎日お掃除するのは大変です。
また毎日お掃除していても、便器の縁や裏側などは見落としがちで気づいたら真っ黒だったということもありますよね。 その場合は、もっと強力な洗剤を使用しましょう。まずは塩素系(アルカリ性)のトイレ用洗剤を試しましょう。 アルカリ性のトイレ用洗剤は、カビや雑菌を除菌する効果があります。便器の洗浄水が溜まっている付近にできる黒ずみを落とすのに効果的です。
このアルカリ性洗剤でも落ちない頑固な汚れ、尿石や水垢による黒ずみには酸性のトイレ用洗剤を使用します。
どちらも便器以外の場所(便座や壁・床など)には付着しないよう注意しましょう。変色・変質の恐れがあります。また使用の際は手袋をして肌荒れを防ぎ、換気を十分に行うことも大切です。汚れは専用のブラシを使用して汚れをこすり落としたり、メラミンスポンジでこすり落としたりしても良いでしょう。
また、ここで注意しなければならないのは、塩素系洗剤と酸性洗剤は絶対に混ぜてはいけないという点です。混ぜると有毒ガスが発生し、これを吸い込んでしまうと最悪死に至ります。
床
トイレの床はこちらも予想以上に汚れが付着しています。
飛び散った尿やホコリ、手洗いで飛び散った水分など、カビが発生しやすい条件が揃っています。床面の素材に合わせて適切な掃除をこまめに行いましょう。
ブラシ
便器内を掃除するブラシ。こちらにもカビが発生してしまいます。
ここで発生したカビの胞子がトイレ内に広がってしまっている可能性があります。使用後のブラシは洗剤でしっかりと洗浄して抗菌処理を行いたいですね。洗浄後は屋外で天日干しをする、あるいはアルコールで殺菌するなどしてブラシをしっかり乾燥させて保管させたいものです。
タオルやトイレマット
人が直接的に触れるトイレマットやトイレ用タオルも小まめに交換しましょう。
カビを発生させないように、日ごろからの心掛けが大切です。
換気口、窓、ドアノブ
換気口にはホコリが溜まりやすく、窓際からはホコリが侵入しやすく、ドアノブは頻繁に人が触れることにより皮脂のつきやすい箇所。
全てカビの栄養源となりますので、これらもこまめにお掃除してカビ発生の原因を取り除きましょう。
トイレはお風呂や洗面所と同様に常に水が存在する場所です。
カビが増えやすい条件が揃っていますので、日ごろからカビが発生していないかどうかを注意してみておくことも大切です。
第10回はキッチンの掃除について、紹介します。