2024/09/18これから壁紙を貼り替えようと思っている方、必見!(後編)
こんにちは。カビ取り屋.comです。
毎日多くのお客様からカビ取りのご依頼をいただいておりますが、その中で上位を占めるお悩みの一つが、壁紙のカビです。
今回は前回に引き続き、
「壁紙(壁・天井に貼ったクロス)に生えたカビのカビ取りの際に、気をつけていただきたいこと」(後編)
をお届けします。
ついこの間キレイにしたばかりなのになんで!!??(涙・・・)とならないためにも、是非お読みください!
① 壁面下地にカビがあるのに、壁紙を剥がさず表面のカビ取りのみを行った場合 ~その効果と結果~
壁紙の素材について少しお伝えしたいと思います。
日本の住宅の多くで使われているのは、ビニールクロスと呼ばれる壁紙です。
塩化ビニール樹脂を素材としたビニールシートに、紙などでできたシートを裏打ちして作られています。耐水性や吸湿性に優れたものが多く、全体的に水を通しにくいという特徴があります。
湿度が高くなりやすい環境や油汚れが多い環境でも使いやすく、多くのご家庭で使われている素材です。カビ取り屋.comにカビ取りをご依頼くださったお客様のお宅でも、最もよく使われている壁紙素材のひとつといえます。
そこで今回は、ビニールクロスのカビ取りをした場合の効果についてお伝えしたいと思います。
クロスの厚みは、一般的に0.3mm〜0.5mmほどですが、壁紙を貼ったままカビ取り剤をいくら塗っても、その性質上、壁紙の裏側までカビ取り剤は届きません。
つまり、壁紙の裏側にカビがある場合、壁紙の表面からカビ取り剤を塗ってもカビを取りきることはできないのです。
見た目でいうと7割程は綺麗になりますが、あとの3割程はシミとなって残ります。(壁紙の裏側のカビが透けて見えているようなイメージです。)そしてもちろん、カビは生き物ですから、取りきれなかったカビは時間が経てば繁殖します。季節によっては1、2か月で元通りになってしまう可能性があります。
② 壁面下地のカビを取らずに、壁紙を貼り替えた場合 ~安心しないでください、まだ生きてますよ~
では、壁面下地(石膏ボードなど)にカビがあるのに、壁面下地のカビを取らずに壁紙を貼り替えた場合はどうでしょうか?
壁面下地にカビがある場合、壁紙を貼り替える前はカビのシミが見えていますが、新しく壁紙を貼り替えてしまえばシミは見えなくなり、見た目は100%綺麗になりますので、あぁよかったと安心するわけです。ですが、壁面下地のカビはまだ生きていますから、また時間が経てば表面に出てきてしまうのです。
壁紙を貼り替えただけでは、カビは死にまっしぇぇん!!
カビ取り屋.comにお問合せくださるお客様のご相談の中でも多いのが、「去年(または一昨年)壁紙を貼り替えたばかりなのにまたカビが生えてきてしまった。」というご相談です。
ですから、この知恵袋を読んでくださっている皆様は、壁紙のカビを見つけたら、内装屋さんやクロス屋さんを呼んで壁紙を貼り替える前に、カビ取り専門業者にご相談ください!
③ あなたのカビに狙いを決めて
「カビが原因で壁紙を貼り替えるときにはカビ取りが必要」ということがおわかりいただけましたでしょうか。
ではどのようにカビを取ればいいのか?
もちろん市販のカビ取り剤を使ってご自身でカビ取りをすることもできますが、自分でカビ取りをした場合とカビ取り専門業者に頼んだ場合との違いは、専門的な防カビ処置ができるということです。壁面下地の防カビと、新しく壁紙を貼った後の表面の防カビができるということです。
「カビ取り」も大事ですが、その後の「防カビ」もとても大事な工程です。
例えば、壁面下地に生えたカビとは違い、前編でお伝えした壁紙表面にのみ生えているカビであれば、壁紙を剥がすことなく表面にカビ取り剤を塗布する、あるいは壁紙を貼り替えることで、一時的にカビを取り除くことはできます(写真1と2)
【写真1】施工前
【写真2】施工後
ただし、カビ除去だけの対応では、一時的な処置と言わざるを得ません。
カビが生える原因まで取り除くことができていない場合は、せっかくカビ取りしたりクロス交換してみたりしてもカビが再発する可能性は高いままなのです。カビ取り屋.comとしては、カビ取りだけを行った場合も、壁紙を貼り替えた場合も、どちらもその後に再発防止のための防カビ施工されることをおススメしています。
このように、ひとくちに壁紙のカビといっても状態によって対処法はさまざまですので、それぞれのお部屋に合ったカビ取り・防カビ施工を選択することが、とても大切です。
一般のご家庭だけでなく、賃貸物件のオーナー様や管理会社様でも「入居者が入れ替わるたびに壁紙を貼り替えているのに、またすぐにカビが生えて退去・・・の繰り返しになってしまう」というようなことでお困りのお部屋がありませんか?そういうお部屋は壁面下地にカビがある可能性が高いので、退去後、内装仕上げに入る前に、一度カビ取り専門業者に見てもらうことをおススメします。
まとめ
前編に続きお伝えしてまいりました、壁紙(壁・天井に貼ってあるクロス)に生えたカビの、カビ取りの際に気をつけていただきたいことについて、今回も最後までお読みいただきましてありがとうございます。少しでも、カビでお困りの皆様のお役に立てれば幸いです。
繰り返しにはなりますが「カビが原因で壁紙を貼り替えるときにはカビ取り専門業者の調査が必要」と覚えておいてください。
カビ取り屋.comではお客様おひとりおひとりに一番ふさわしいカビ取り・防カビ施工をご提案させていただいております。ご自分での判断に迷われたら、お気軽にお問い合わせください。