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カビのお掃除方法 ~基本編~

第3回でお伝えしたように、カビの健康被害はとても怖いものです。
それだけではなく、カビの黒ずみを見ただけで、嫌な気持ちになりますね。
万が一カビが発生してしまった時には、広がらないうちに早めに取り除きましょう。

カビを除去する基本

カビを取り除く3つの基本を記載します。
安全に、確実にカビを掃除できるよう、覚えておくと便利です。
1. カビの胞子を飛び散らせない
2. カビを取り除く
3. カビが発生した場所を乾燥させる

では、具体的にみていきましょう。

1. カビの胞子を飛び散らせない
カビは一般に菌糸が下に伸びていて、上のほうに胞子という種のようなものがついています。
この胞子が空気中に舞い上がり、落ちた場所が生育に適した場所なら、着床し発芽して菌糸を伸ばしていきます。

日本の気候は、特に夏や梅雨時は高温多湿でカビの胞子が着床して成長するのに適しています。
最近の家屋は密閉性が高く、加湿器も使うので、冬でもカビの胞子がついて広がりやすくなっています。
このような環境下なら1~2日で発芽し、4~5日で成長速度がアップして、どんどん広がります。
繁殖したカビは胞子をあちこちに飛散させるので、広がると手がつけられなくなります。早めの対処が大切です。

2. カビを取り除く
カビは拭いても根が残っていることが往々にしてあるので、しっかり取り除かないと残ったところからまたカビが生えてしまいます。
特に、カビが沢山生えている場所は注意が必要です。
カビの胞子は軽くて簡単に舞い上がってしまいます。
お掃除をするときはなるべくカビが飛散しないように注意する必要があります。

有害なカビを取り除くには、物理的な方法と科学的な方法があります。
具体的な方法については、次の項目で紹介します。

3. カビが発生した場所を乾燥させる。
カビの発生には、温度、湿度、栄養分、酸素が必要です。(第1回『カビを生んでしまう悪条件とは?』)
栄養分を取り除く(=掃除)ことは大切ですが、すべてを取り除くことはなかなか難しいので、悪天候でない限り、一番簡単で確実なカビの成長阻害は湿度を除くことです。

湿度を除くことについて、ドライヤーや扇風機、除湿器、換気扇を回すなどの機械を使う方法と、天日干しなど自然の力を利用する方法があります。

カビ除去の具体的な方法

上で紹介した基本に沿って、カビ除去の方法を詳しくみていきましょう。
カビを吸い込んだり、掃除をしたときに付着したカビを何らかの形で取り込んだりしてしまうことで健康被害が出ることは、まず避けなければいけません。
室内の広い範囲や、壁の内部や軒下など掃除の難しそうな所にカビが発生してしまった場合は、専門の業者に相談しましょう。

また、お掃除をする前はカビを吸い込んでしまったり、目に入ったりしないようにするためにマスクや眼鏡、手袋を付けましょう。
使用後は、それらをビニール袋などで密封してから処分し、捨てられないもの(眼鏡など)はよく洗ってください。
服の素材は、カビが落ちやすいレインコートのような素材のものがいいでしょう。
終わった後はすぐに着替え、外で掃ってから洗いましょう。

物理的な除去方法

発生したカビが少量で、表面的に除去が出来そうならば、カビを物理的に取り去るのも有効です。

・こすりおとす、切り取る
可能であれば、カビの生えた場所を除去してしまうのが確実です。
除去したカビの生えた部分は、袋に入れて厳重に縛って捨ててください。

・換気して天日干しにする
家具や布団、カーテンなど、外に干せるものに関しては、天気の良い日に天日干しにすると、カビの殺菌、除湿になります。 また、カビをエサにするダニの繁殖防止にもなります。

科学的な除去方法

・エタノールで除去する
エタノールは、たんぱく質を分解する働きを持っているので、カビの殺菌に効果的です。無水エタノールを80%に薄めるか、消毒用エタノールをそのままスプレーボトルに入れ、直接カビに吹きかけます。
その後、固く絞った雑巾や乾いた布でやさしく拭き取ります。

・漂白剤(カビ取り剤)で除去する
浴室や洗面所、台所回りなど、中性洗剤で落ちない時は、カビ取り剤を吹きかけ、しばらく時間を置きます。
汚れが落ちたら、カビ取り剤をよく洗い流して乾燥させてからエタノールを吹きかけて除菌しましょう。

・重曹で除去する
弱アルカリ性で、たんぱく質を緩める効果があります。
弱いながらも漂白作用も持つので、黒いカビなどに効果的です。
少量の水で溶いた重曹を気になる部分に塗りこむことができます。
粒子が荒いので、クレンザー代わりにもなり乳化作用で油汚れにも効果的です。

注意:これらの薬剤は、製品の説明をよく読み、換気を十分にして行ってください。

カビ掃除で、これは注意!

・拭き掃除

カビをみたら、すぐに拭きたくなるかもしれませんが、実はしてはダメなことなんです。 なぜなら、拭いたときに畳の目や壁紙の繊維や家具の隙間にカビの胞子を押し込んでしまい、またカビが生える原因になってしまうからです。

また、水拭きの場合は表面の汚れは取れますが、カビの根が残っている場合は、カビに水分を与えてしまうことになります。 一方、乾拭きの場合だと雑巾にはあまり吸着しないため、カビをかえって拡散させてしまう恐れがあります。


・掃除機

掃除機でカビを掃除することは一見有効に思えますが、排気口からカビの胞子が放出されてしまうため、危険です。


・お酢

お酢の殺菌力でカビを除去とよく聞きますが、利用する時には注意が必要です。 酢の原料は穀物のため、新しいカビの栄養源になってしまう恐れがあるからです。

水で洗い流す、重曹でこするなどの方が良いでしょう。 また、塩素系漂白剤と一緒に使うと、有毒ガスが発生するので絶対にしてはいけません。


いかがでしたか?今までカビ掃除のときにしていたことが、実はかえって良くないこともあったかもしれません。 場所によって有効なカビ除去の方法は違いますので、この後の回でご紹介する方法を参考に、より効果的なカビの除去をしていきましょう。

次回からは、いよいよ場所別のカビのお掃除方法です。
第5回はカビの発生場所の代表、お風呂の掃除について詳しく紹介します。

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